ご挨拶・プロフィール

COLORSよりご挨拶

長瀬澄人男着物

カラーズ京都の長瀬澄人です。

私は自分のことを、気難しく頑固で、古いタイプの保守的な男だと思っています。
これは、ネガティヴな意味ではなく「着物職人は、そうでないと務まらないものだ」という一種のプロ意識なのかもしれません。

着物は日本の文化であり、守るべき大切な伝統である。

このことは、おそらく大半の日本人の共通認識と考えて差し支えないと思います。
しかしながら、着物はもはやマイナーな衣服となってしまっているのが現実です。

そして、敢えてそのマイナーな着物を楽しんでいるコアなファン層のエネルギーとは真逆に、着物業界全体に漂うのは、昔のようにたくさん売れないという重い空気です。

これには当然さまざまな要因があるのですが、私のような職人の立場から出来ることは、絶やさずに続けることに尽きます。

なぜなら、私は着物はまた復活する日が来ると考えているからです。
その日がいつやって来るのか、どれほどの規模なのか、それは断言できませんが、そんな酔狂な考えを持つ職人が一人くらい居ても良いではありませんか。

私の持つ経験や知識、歴史観などを通じて見る将来的な日本の在る姿は、きっと今よりも多くの人々が着物を楽しんでいるだろうという想像になります。
上手く言葉で説明できないのですが。

このように、ややクセの強めな長瀬澄人が製作するカラーズ京都は、上質であること、お洒落であること、適正な価格であること、などにこだわった、京都生まれの着物です。

ご相談お待ちしております。

COLORS KYOTO 長瀬澄人

 

 

プロフィール

 


長瀬澄人
COLORS KYOTO 代表

1979年 京都の染工場生まれ。
幼少期から、着物の染の中で育つ。
大学中退後、放浪生活を経て、22歳で本格的に職人修行に入る。
6年にわたり、技術習得だけにとどまらず、着物デザインや、着物制作に必要なノウハウを身につけることに没頭。
精巧な染を得意とする職人の実父と、ハイセンスな染を行う染工場の親方、2人の師匠を持つことで、独自の型染スタイルを身につける。
修行期間に染めた着物の数、約3000反。

2007年 独立。
自身のアトリエ、きもの染工房カラーズをスタート。
フリーランスの職人兼デザイナーとして、中小、大手メーカーや、販売店の企画制作、外注染加工、デザイン提供、CM用着物制作など、数多くを手掛ける。
通産染反数は5000反を超えるが、次第に着物を量産する必要性のない時代の流れや、現状のままでは将来確実に破綻するであろう着物作りの現場を、どうすれば継続できるか、次世代に継承できるか、その真っ只中で悩む。
1点ずつの製作を大切にしたい思いで、個人向けサービスとしてパーソナルオーダーをスタート。
コアなファンから支持を受け始める。

2016年 自身オリジナルのブランド「カラーズ京都」を立ち上げる。
同時にアトリエにショップ機能を併設し、「着物アトリエ&ショップ COLORS KYOTO」としてリニューアルオープン。
カラーズ全商品のデザインから染加工、ショップ運営の全てを手掛けている。

2025年 通算染反数は約8000反。