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新型コロナウィルスに関連して

  とても久しぶりのブログ更新となりました。 お正月以降、更新していなかったことに、特に深い意味はなく、単純に忙しくしていたからです。   その間、世の中は中国発の新種のウィルスの影響で、とんでもない事態となってしまいました。 いま現在、カラーズ京都は、アトリエ兼ショップということで、自粛対象なのか否か、判断が難しいところですが、時間短縮をしながら、ある程度染めの作業はしているという状況です。 お客様の来店については、控えていただくまでもなく、この状況では着物のオーダーメイドとは言ってられないということで、閑散としています。 もちろん売り上げは落ち込んでおり、この状態が長く続くと、アトリエの存続も危ぶまれます。     もともと着物の染職人という仕事は、継続するのが大変厳しいことは、当然ながら織り込み済みでやっている訳です そして仕事柄、当然ながら私は日本に愛国心を持っており、我が国の文化、伝統を重んじています。 それが着物の仕事であり、また自分自身のアイデンティティであり、それらを守ることは、至極当たり前のことだと解釈しています。   しかし、さすがに中国からウィルスが来て、ここまで毀損されてしまうということは、全く想定していませんでした。 すでに何社かの呉服企業の倒産が聞こえてきていますが、この先まだまだ沢山出てくることが予想できます。 この危機に、有効な手を打てていない日本政府に対し、現状多数の人が不満を持っているのは間違いないと思いますし、私もその一人です。 しかし、希望を捨ててしまうことなく、政府はこれから良く国民を導いてくれること、着物にはまだ明るい未来があることを信じて、自分に出来ることを継続していこうと思っています。   こんな時節ですが、これから先の明るい未来のために、カラーズで着物をオーダーしようと考えてくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声掛け下さい。 ゆっくりとお待ちしております。      

年始の挨拶と伝統美

  あけましておめでとうございます。 西暦2020年になりました。 幼少期だった昭和の感覚からすれば、とても未来感覚のある数字だと実感しますね。 そんな遠い未来だと思っていた2020年代は、平成期を懸命に生きてきたら、気が付けばやってきていたというものでした。 この30年の間、日本は不況続きに加えて災害も多かったとはいえ、テクノロジーや、インフラなどの面では進歩を遂げたと思います。 その反面、着物の産業が衰退してゆく速度は、さらに速まったと言えます。   そうなってしまった原因は、ひとまず置いておいて、今後もさらに着物は「特殊なもの化」する傾向があるかと思いますが、私個人的には、それを危惧する部分と、もう一方でそれも楽しみな気持ちもあります。 というのは、人間には新しい技術による利便性を追求する気持ちと、その反対に古くから存在する伝統美が継続して欲しい気持ちの、二面性があると思うからです。   私の仕事は、着物が持つ伝統美とは、具体的にどんな風なものかを、自分の美意識の中から実際に作り出して表現し、提供することです。 真面目にカッコ良く言えば、こんな感じになるでしょうか。(笑)   ともかく、そんなカラーズ京都の着物が着たいと思っていただけたのであれば、ぜひご連絡くださいませ。 今すぐにという訳ではないけれど、近いうちにとお考えいただけるのも嬉しく思います。 そして、ビジネス案件のご連絡も、いつでもお待ちしてますので、ぜひお声掛けください。   本年も、カラーズ京都をどうぞよろしくお願いいたします。      

この一年、誠にありがとうございました

  ゆっくりゆっくり進化を続ける、カラーズ京都の長瀬澄人です。   早いもので、もう今年も年末です。 今年は、カラーズ京都としては初めて、百貨店さんに出店するということがありました。 アトリエにこもりがちで、プロモーションも苦手な職人の私にとっては、とてもありがたく、良い機会をいただけたと思っています。 声掛けていただいた伊勢丹さんには、とても感謝しています。     ただ、それ以外の仕事は、ひたすらアトリエでの裏方役をすることが多かったですね。(笑) 裏方役というのは、他社ブランドさんの制作協力、いわゆるOEMと言うのがわかりやすいかと思いますが、要するにカラーズ京都の名前が載らない仕事です。 そのように言えば、まるで陰の仕事だといったネガティブな印象になるかもしれませんが、それは全く逆で、職人としての技能の部分が必要とされているとも言える訳で、染屋の根本となる仕事だというのが正確な表現です。     基本的に、ものづくりの仕事は、地に足付いた経験の積み重ねと、その物の本質を捉えた上での創意工夫、そして何より愛情がなければなりません。 カラーズ京都は、それらを高度にミックスさせ、さらに洗練されたセンスで着物が作れるアトリエを目指してきました。 どこかのお店で愛情が詰まったハイセンスな着物を見つけたら、それはカラーズ製かもしれません。(笑)     そんな中で、裏方の仕事と並行して、独自ブランドとしてのカラーズ京都も、ゆったりとした歩みではありますが、継続してゆきます。 なるべく月一の新作更新も、もちろん続けて参りますので、別注などのご相談もぜひお声掛けください。 では改めてこの一年、誠にありがとうございました。 良いお年をお迎えください。   カラーズ京都 長瀬澄人[…]

伊勢丹新宿店ではありがとうございました

    先週の土日は、伊勢丹新宿店さんにお邪魔してきました。 素敵なご縁もいただき、お客様もスタッフさんも、大変ありがとうございました。 今はまだ予定はございませんが、ぜひまた出店の機会があればと思っています。     さて、出張から帰ってきてからも、通常運転の染め屋としての作業に追われる日が続いています。 カラーズ京都のオリジナル作品も、コツコツと製作はしていますが、WEBにアップしていないものも多い状態です。 ご興味ある方は、一度直接ご覧いただくことが一番かと思います。 京都のアトリエは、基本的にオープンな場所ですので、ぜひ遊びに来てみてください。 その際には、事前にご一報いただければと思います。 ちょうど今でしたら、翌3月〜4月あたりに向けた、フォーマル・セミフォーマル系のご相談に良いタイミングです。 ぜひご連絡お待ちしております。      

11月13〜19日、伊勢丹新宿店さんにて期間出店いたします

  忙しい中でも、オシャレな着物を染め続ける、カラーズ京都の長瀬澄人です。 かなり久しぶりの更新になりました。 他ブランドさんの製作手伝いなどで、忙しい状態が続いておりました。 お知らせがかなり遅くなってしまいましたが、11月13日〜19日の間、伊勢丹新宿店さんで、期間出店させていただきます。   大変ありがたいことに、今回で伊勢丹さんで二度目の出店になります。 16日の土曜日と、17日の日曜日は、長瀬澄人も店頭におりますので、ぜひ遊びに来て下さい。 簡単にではありますが、染の実演もやる予定をしています。 オシャレ感のある、都会的でエレガントな付下げや、カジュアル向けの小紋、コーディネートに変化を加える染め帯など、カラーズ京都オリジナルな商品をご用意しておりますので、ぜひご覧になってみてくださいませ。   COLORS KYOTO in 伊勢丹新宿 期間限定ショップ   場所 伊勢丹新宿店本館 7F  呉服/特選きもの売場 会期 11月13日~11月19日 営業時間 10:00~20:00 カラーズ京都 長瀬澄人 在店予定日 11月16・17日(土曜・日曜) 取扱商品 付下げ、小紋、袋帯、名古屋帯など    

消費税についてのお願い

  消費税の増税が迫ってきました。 カラーズ京都では、これまで消費税を含めた、キリの良い価格で販売させていただいておりましたが、今回の消費税増税のタイミングで、税別表示とさせていただきます。 つまり実質10%の値上げとなります。   (例)名古屋帯仕立て上がり価格 9月30日まで ¥99,000税込 10月1日から ¥99,000税別 = ¥108,900税込   消費税8%から10%への引き上げについては、その差2%ですが、それ以上に、ここ数年に渡る白生地の仕入れ原価は上昇率が大きくなってきています。 これまでは、販売価格に転嫁せず企業努力で吸収することで、販売価格を据え置いてきましたが、これを機に価格改定の判断をいたしました。 9月30日までにご注文をいただいたオーダーにつきましては、納期はそれ以降だとしても、税込での販売とさせていただきます。 10月1日以降のご注文については、税別価格となりますので、ご了承お願いいたします。   仕立てにつきましては、今までと変わらず、すべて込みの価格です。 ご理解のほどよろしくお願いいたします。      

9月の新作

    残暑の中でも、お洒落な着物しか染めることができない、カラーズ京都の長瀬澄人です。   9月の新作は、グレーの更紗模様の名古屋帯です。 可愛らしい柄なのですが、敢えてシックな配色にしてみました。       秋にも正月にも春先にも、使いやすい色に染まっています。 こちらの柄は、型染めの中でも、更紗摺りという技法で、多くの型紙を摺り重ねてゆくことで、細かく繊細な模様を表現しています。       この柄で使用する型は14枚あり、柄付けしている部分は、9回送りしているため、型付けの回数は、実に126回になる計算です。 染めるたびに、腰痛に悩まされることも、こうしてみると納得できますね。(笑)       126回、グレーばかりを重ねるということで、単色である分、楽なのかと思われるかもしれませんが、本当はその反対で、同じ色だけで、濃度差を上手く付けなくてはいけない分、とてもテクニカルで繊細な作業が求められます。 そんな技とセンスとが詰まった、更紗の名古屋帯、ぜひご検討ください。   配色違いのオーダーメイドもしていただけます。 詳しくはお問い合わせください。  

9月1日からイベント参加させていただきます

    裏染家染人展というイベントのお知らせです。   9月1日〜3日まで、東京の花想容さん、丹後の小林染工房さん、そして私、カラーズ京都の長瀬澄人で、京都室町の松田さんとご一緒させていただき、展示商談会をいたします。 場所は、京都の松田さんの社屋をお借りして行います。 業者間の仕入れ買い付けなどが中心なのですが、今回は9月1日の日曜日については、一般のお客様にもオープンにさせていただきます。   全員がプロの職人であり、プロデューサーであり、自身のコンセプトを持って染める人間ですので、真剣に作った独自性の高い着物しかないという意味で、やや他とは違う展示会になることは間違いありません。 クセの強いメンバーだと言う方が的確でしょうか。(笑) 中野さんと小林さんの立案で、私と松田さんを加えていただいた形で実現しました。 私は一番若年ではありますが、先輩方に負けないよう、良い提案をしたいと思っていますので、バイヤーさん方はもちろん、一般のお客様も、ぜひご覧になってみてください。     【裏染家染人展】 日程 :9月1〜3日 【1日のみ一般お客様にもオープン】 場所 :松田株式会社 出展アトリエ ・松田株式会社 ・花想容 ・小林染工房 ・カラーズ京都[…]

8月の新作

  梅雨が明けたら、染めのオシャレ度にターボがかかる、カラーズ京都の長瀬澄人です。   8月の新作は、シルバーグレーの七宝花菱の名古屋帯です。 特に真夏との関連性はありません。(笑)   七宝柄は、輪つなぎが絶えることない縁起の良い柄で、クラシックでありながらも、とてもデザイン性の高い柄です。     季節を選ばない点も優れていると言えますね。 生地素材は新潟県五泉市産の塩瀬生地で、もちろんシルク100% 間違いない染帯のスタンダードだと言ってよいかと思います。     グレーという色は、つまり彩りの無い、無彩色なわけですが、カラーズ京都としては、とても重要な色と考えています。 なぜなら、どんな色も引き立てることができる色であり、また主役にもなれる色だからです。 なので、とてもコーディネートしやすい帯だと言えます。     そして、ひとくちにグレーと言っても、白に近いアイスグレーなどもあれば、黒に近いダークグレーもあります。 カラーズ京都の染めるグレーは、どのグレーも、「美しく、エレガント」であることにこだわっています。 まとめますと、素材の良い、合わせやすい上品な色の、クラシックで縁起の良い柄で染めた、美しくエレガントな帯ということです。 自画自賛とはこのことですね。(笑)    […]

京都アニメーション放火事件を受けて

  先日の京都アニメーションさんの放火事件は、何とも表現しようのない、傷ましいことだと感じています。   私は、それほどアニメに詳しい訳ではないのですが、アニメーション制作の工程を調べてみたところ、実は着物制作ととても似ていることに驚きました。 イメージを出す企画段階のところから、下絵を描き、メインキャラや、それをを引き立てる背景を創作し、尺の中でドラマチックな抑揚をつけて記録する。   これらのことは、フォーマットが着物の生地だというだけの違いで、私がいつもしていることと酷似しています。 そして、それぞれの工程を分業体制で行うということも、着物制作に似ていると言えます。   さらに、私は型染の職人として修業するところからこの仕事をスタートしました。 それはアニメーションの世界で言えば、まさにアニメーターの仕事と重なると考えます。   言わば職人修業としての経験を積むことが必要な上、とても過酷ながら賃金が低く、真剣にそれが好きであったり、情熱がなければ、それを継続することはできません。 そして、それでもそこに向かっていく、若い時期に抱く苦悩は、私は痛い程よくわかります。   そんな若者たちや、そうした苦悩を乗り越えて働くベテランたちが、不条理に命を奪われたと思うと、許せないし、やり切れない気持ちです。 スタッフさんが書かれたブログを読んでみると、苦労しながらも明るく前向きに仕事に取り組んでいらっしゃる日常の様子が垣間見え、とても苦しくて涙が出ます。 ご冥福をお祈りいたします。   まだ、事件の全容が明らかにはなっていませんし、今の段階で今後のことを考えるのは良くないかもしれませんが、京都アニメーションさんは、必ずまた再起されると、私は信じています。 京都は古から、時代のうねりの中で、ものづくりをしてきた場所です。 フォーマットの違いはあれど、同じ京都でものづくりをしている人間として、できる応援をしたいと思います。    

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